2006年01月19日

読み返すと云う開拓

小松左京の「日本沈没」を読み返しております。
本日の午前中に上巻を読み終わり、下巻は明日の御楽しみ。
皆さま、こんばんは。

「日本沈没」は中学生時分に初めて読んで衝撃を受け、高校生時分に読み直して
改めて驚き、そして今日三度目の紐解きにかかったわけですが。
書物の面白さと云うのは読み手の観念や精神活動の方向性の成長、もしくは衰廃に
よって、本の内容が変わったわけでもないのに(文章が勝手に変化する本があったら
面白いけど、困る。非常に困る)、感受するものが変わると云うところですね。

阪神大震災に、この小説が脳裏を過ぎったと云うかたもいらっしゃると思いますが
私もその中の一人です。
さすがに震災後すぐに読み返すだけの気分にはならず、まあいつか時間が出来たら
と、予定を先送りし続けて、やっとこさ本日に至ったわけでございます。
TVのCMか何かで「日本沈没」の映画をリメイクすると云うものを観たので
折に触れて…、と云う具合に図書館で借りてきました。

読後の感想ですが…
SF小説ですね。そのままやないか!とは、御寛恕いただけると幸い。
日本の純文学とSFを按配良く融合させるとこんな感じになるのではないか、
と思います。
既に御察しのかたもいらっしゃるかも知れませんが、感想文って苦手なんですよ。
感激や感動は自分の心中で細々と味わうのが好きなもので。

昂奮していると、感想文にもならない感想を並べる部分もありますが、…さておき。

リメイク版の映画、どんなものになるんでしょうかねえ。
画面効果が美麗になって、迫力がアップして、それで終わりなんてことになったら
いささか悲しいですな。あざとい演出が目に付けば、それもまた虚しい。

まあ、小説で楽しむのが私の性に合っているってだけですが。

もう一冊、読んだ書籍。
「敬語言い換え辞典 日常語から一発変換!」 出版/学研
尊敬、謙譲、丁寧語、一体どこに本体があるのやら解からない!
でも、今日明日中にこの手紙を書かなくてはならない!難しい接客をしなくては
ならない!と云うときの虎の巻……

になるかも知れない、一冊。

しかるにあらば、敬語なんてのは、結局のところ話し手の心次第で、
本気で感謝を伝えようとしていれば、少しの言葉の間違いなんか気にならないもの
であり、逆に言葉選びも態度もソツないけれど感謝の気の微塵も感じられない奴から
礼の言葉を受け取っても嬉しくない、と云う話ですがね。

いやはや、それにしても「日本沈没」は面白い。
現実に沈没されると困るけど、いや困るからこそ、小説の悲劇で精神の浄化を
行うわけでございますよ。
アリストテレスで云うところの、カタルシスってもんで。

でも、現実生活の悲劇はもっと陰湿で小さくて、すぐに膿んでは痒みをもたらし
痛みをもたらし、自然とそれに慣れてしまえばまた次の傷が生じると云った
悪循環的なものだよなあ。


「話し方」の心理学 必ず相手を聞く気にさせるテクニック
出版/日本経済新聞社

今日明日起き伏し、日々の暮らしでの擦過傷や打撲を和らげる救急箱的な書籍。
本当に好いと思った書籍は、人に教えたくないのが本音ですが、今宵は
気分が良いので、調子に乗って追記のこころ。
posted by しおのや at 21:17| Comment(2) | TrackBack(0) | 読む観る聴くの楽しみ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「日本沈没」そういえばよく目にする割には、読んだ事ないなぁ。
機会作って読んでみよう〜!
十代の頃はノストラダムスに傾倒してしまってたせいで(笑)、「どうせ地球は滅びるんだ♪だから俺はサラ金から借りまくるんだ!」

と…刹那な生き方をしておりました。

…現在2006年(笑)

あれはSF小説だったんだ!

漫画「ドラえもん」が、本当は藤子不二夫の予言書だったら、楽しすぎてしょうがないんですけどねぇ…

読書感想文て、難しいですよね…
自分のブログ原稿描いてて、感想文になってない事もしばしば…

鉄棒を見つけたまではいいものの、数日後、中国で鉄棒を使った連続殺人事件が起き、他国でも鉄棒を使った殺人事件が多発し、世界中で「公園、校庭から鉄棒を撤去!」運動が盛んに行われるようになってしまった。

やむを得ず「ぶら下がり健康器」を購入しようとするが、家族から「どうせそんなもの、その内使わなくなって、物干し竿にでもなるのがオチ」と猛反発を食らい!同時に家庭崩壊の危機!

どうする!
Posted by ひびき at 2006年01月19日 23:52
ノストラダムスは、詳しくないんですが200]年におおごとが起こるぞー、のような話は耳にしました。
そして200]年と聞くと、何故か映画「ストレンジ・デイズ」を思い出します。

21世紀がドラえもんの世界になっていれば面白かったでしょうね。
ひびきさんが懐かしい作品をおっしゃるので、ちょっと本棚のドラえもん(大長編)を読み返したい気分です。
でも本棚は手の届く所になく、行くのが寒いから悩んでいる無精。

ぶら下がり健康器と云う単語に笑いつつ…
→家庭崩壊の危機
使用アイテム→タイムマシン
時空軸移動→「おい、砂時計にするな、一昨日の私!それにしたばっかりに今やこっちは家庭崩壊の危機に晒されているんだぞ!」
「何を言う、明後日の俺!時計が無いと飯食う時に困るだろうが!」
「勝手に困ってろ!」

過去の自分を説得する=セーブしたところにもどる。(またはエンディングF…)

こう云う連想的連弾ゲームも面白いですね。
Posted by しおのや at 2006年01月20日 18:37
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